聖和会の担当するある高齢者施設で、5年間歯科衛生士による口腔ケアを継続して実施したところ、誤嚥性肺炎などによる入院患者が94.1%減少したという事例がありました。この事例からも明らかなように、歯科衛生士のお仕事は超高齢化社会を迎えるこれからの日本に必要不可欠です。
歯科衛生士の資格取得者20万人のうち、数年前まで歯科衛生士の仕事をしている人の割合は半分に満たない数でしたが、現在では50%を超える方が歯科衛生士のお仕事をするようになりました。これは訪問診療に従事する方が増えたものと推測されます。歯科衛生士の業務の中でも、高齢者の患者様のお口のケアを中心とする訪問診療の重要性は増していくばかりです。
院内の歯科衛生士の場合、何年もブランクがあると見たこともない治療や見たこともない材料にとまどいが多くなりがちです。
それと比べると、訪問診療は高齢者の口腔ケアをするというシンプルなスタイルですから、経験値やブランクの長さはさほど関係ありません。聖和会で歯科衛生士という素晴らしい仕事の可能性を再認識してください。